高松市にあった水道管製造工場でアスベストによる健康被害を受けたとして、元従業員の遺族が国に損害賠償を求めていた裁判は、国が2000万円を支払うことで和解が成立しました。
訴えによりますと1953年から1976年までに旧・日本エタニットパイプ高松工場に勤めていた男性2人が、退職後に中皮腫や気管支炎などを発症して亡くなりました。
原告の遺族4人は、アスベストによる健康被害を受けたのは国が対策を怠ったためだとして国に総額約2800万円の損害賠償を求めていました。
9日、高松地裁で開かれた裁判で、国が総額約2000万円を原告に支払うことで和解が成立しました。