コンセプトは子どもも楽しい「船上の遊園地」です。両備グループが、岡山と小豆島を結ぶ新型フェリーを建造すると発表しました。
両備グループの小嶋光信代表と、船のデザインを手がける岡山市出身の工業デザイナー、水戸岡鋭治さんが、会見に臨みました。
(両備グループデザイン顧問/水戸岡鋭治さん) 「船上の遊園地ということで、デッキをワンダーランドにする」
岡山・土庄間を運行中のフェリー2隻のうち、1隻が就航後30年を迎え老朽化したため、その代わりとして新しく建造します。
(記者) 「最上部の展望デッキでは、ミニトレインが、その下のデッキではそうめん流しが計画されています」
コンセプトは「子どもも楽しいクルーズフェリー」。デッキには滑り台やブランコを設置し、さらに大人も楽しめるよう、ソファベッドや室内にはバーカウンターも設けます。 全長は約60メートルで定員は500人、総工費は約14億円です。
19日、愛媛県で起工式を行い、来年のゴールデンウイーク頃に就航する予定です。岡山ー土庄間を1日4往復半し、運賃は大人片道1050円です。
両備グループでは現在、ヨット型豪華客船「海の七つ星」計画を進めています。 この計画に向け、新しいフェリーで、移動手段だけではない、楽しむためのクルーズの需要を掘り起こしたいとしています。
(両備グループ/小嶋光信 社長) 「甲板の上で楽しむクルージングライフ。瀬戸内海のクルージングというものを、いわゆるベースにのせていきたい」