加計孝太郎理事長がついに沈黙を破りました。岡山理科大学の獣医学部新設をめぐり、安倍総理と面会したのかどうか、注目された理事長本人の答えは「記憶にも記録にもない」というものでした。
(記者) 「いま加計孝太郎理事長が会見場に入ってきました。一連の問題で会見を開くのは初めてです」
(加計学園/加計孝太郎 理事長) 「3年も前のことなので記憶にも記録にもない」
岡山理科大学の獣医学部新設をめぐり、愛媛県の文書に書かれていた2015年2月25日の加計孝太郎理事長と、安倍総理との面談については改めて否定しました。
(加計孝太郎 理事長 一問一答) ーなぜこのタイミングでの会見なのか? 「理事会の中で私も含めた処分をしていただいた。その報告をさせていただくということで緊急記者会見を開かせていただきました」 ー獣医学部については総理とは何の連絡も… 「ございません」 ーメールでも電話でもなにも? 「はい」 ー柳瀬秘書官とは? 「いろんな会合ではお会いしたとは思いますが、そういう話は一切しておりません」 ー加計学園が今回選ばれたのは実力が評価されたと? 「そういうふうに考えております」 ー加計学園の職員が首相官邸に行ったり、総理周辺の人に会ったことはないか? 「ないです」
19日の会見では、愛媛県と今治市にうその報告をしたとして、担当者の渡邉良人事務局長に減給6カ月の処分を行うと発表しました。 また、理事長自身も「監督責任を明らかにする」として、給与の月額10%を1年間自主返納するとしました。 一方、進退について加計理事長は「理事長職は続けたい」と答えました。