西日本豪雨で被災した倉敷市などでは発災から数日たった今も、危険な地域があります。また、復旧作業が手付かずのままで、被災した人たちのフラストレーションも溜まってきています。
(記者) 「被災した方にお話を伺いますと、『生きてるよ』『ここにいるよ』と知人に情報を発信したい、けれどもインターネットのつなぎ方が分からない、携帯の使い方が分からないと語ってくれました。ITの専門家の支援も求められています」
(避難所の女性同士の再会) 「よかった~!」
(女性はー) 「はっきり言って、まだどこにおるとか分からない状況なので。偶然歩いていて、あ!という感じで気づく。不安はありますよ。あの人生きているじゃろうかとかどこおるじゃろうかとか。そういうのを知りたい」
発災から数日たった今も、被災地では予断を許さない状況が続いています。
倉敷市連島町連島では、斜面が崩落する危険性があるとして、昼ごろ、約80世帯に避難指示が出されました。 被害が最も大きかったのは倉敷市真備町ですが、隣接する岡山県矢掛町では、決壊した小田川の堤防の修復が手付かずのままです。
(被災した人はー) 「真備がすごいのは分かるけども、少しでも小田川の矢掛町も堤防が決壊したとかテロップが流れてもいいんじゃないか。一切テレビで流れてねえから、決壊したのを地元の人が知らんのですもん」
(記者) 「10人ほどで担架のようなものを運んでいるのが分かります。新たな遺体が見つかってしまったんでしょうか、ブルーシートがかけられています」
岡山県では、これまでに58人の死亡が確認されていて、このうち、最も被害が大きかった倉敷市真備町が50人を占めています。また、いまだに20人の行方が分かっていません。
被災者は休む暇もなく、生活の再建に追われています。
(記者) 「倉敷市役所では臨時にり災証明書の窓口が開かれています、開庁から1時間半ほどですが、すでに100組を超える人が手続きに来ています」
(住宅が浸水した人はー) 「生活これから成り立っていけるかどうか、子どももおるので、どうなっていくんだろうと思って、不安はすごいありますね」 「後処理どうしていいかわからないというのと、これからに対する不安が一番大きい」
倉敷市では、支援金を受け取るために必要な「り災証明書」の発行窓口を市内4カ所に開いていて、13日からは真備町にも開設します。