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小田川決壊「木が水の流れ変えた」住民が指摘 倉敷・真備町

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 倉敷市真備町に、甚大な被害をもたらした小田川の決壊。専門家はその原因の一つとして、高梁川と小田川の合流地点で起きた「バックウォーター」という現象を挙げています。しかし、決壊を招いた要因はそれだけではないという声が被災者から上がっています。

 バックウォーター現象。流れの速い高梁川が急激に増水したことで、勾配のゆるい小田川の水が流れにくくなって水位が上昇、小田川の下流から上流へと水が逆流。堤防の決壊につながったのではないかと、専門家は分析しています。  これに異を唱える人が住民の中にいます。

 真備町有井で被災した北原一伸さんは、小田川の中に生えている木が水の流れを悪くし、水位上昇と決壊につながった可能性を指摘します。

(真備町有井の被災者/北原一伸さん) 「もともと木がすごい多い川なんで小田川は。高梁川の河川敷から回って(小田川の方へ)入っていったら、水が流れてないっていうか、木々が生い茂っていて水の流れが止まって、水が木にぶつかって戻って停滞していた。国土交通省のポンプ車が来るまではまったく排水されず、なかなか水が減らなかった」

 安倍総理や伊原木知事、倉敷市長などが11日、真備町の避難所を訪問した時にも、被災者から「川の中に生えている木が決壊の原因だったのではないか」との批判が出ていました。

(倉敷市/伊東香織市長 14日の記者会見) (Q.小田川の中に木が生えていて水流を悪くして決壊につながったという話もあるが) 「市としては河道の整備について(国に)お願いしておりましたし、もちろん河道の中の状況についてはよくわかっておりました」 (Q.いつくらいにお願いをされたのですか?) 「かなり何年も前からです。お願いをして計画的に国も整備をしていただいていますので、お願いをしたのに何もしていなかったということではありません」


 堤防の上から小田川を見ると、まるで森のような光景が広がり、この下に川が流れているとは思えません。

 石井・国土交通大臣は15日、小田川の付け替え工事の完成時期を当初予定の2028年から前倒しする方針を表明しました。しかし、そもそも河川内の水の流れを確保することができていたのか、早期の調査と対応が求められます。

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