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「報道も支援もない…」住民の悲痛な声 小田川周辺で孤立する地域 岡山

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 今回の水害では、岡山県倉敷市真備町の、主に小田川より北の地域で多くの犠牲者が出ています。その周辺にも現在の様子や支援を求める声がなかなか届かず、孤立している地域があります。

(記者) 「堤防は決壊したままで、未だ復旧作業は行われていません」

 倉敷市真備町の西、岡山県矢掛町では、小田川の堤防が3カ所決壊しました。決壊した地点は高梁川と小田川の合流地点から15キロから16キロ上流です。

(避難した矢掛町の人はー) 「準備しよって玄関から出ようと思ったらもう―こんなになって。何分か後にあそこ(堤防)が切れたんでしょう」

 同じ小田川が決壊した真備町に比べ、矢掛町の被害はあまり知られていません。

(矢掛町の人はー) 「いつんなっても矢掛の小田川の決壊はなんも言やせんし…私が聞いとんのに700戸浸水しとんのに、何も報道されないし、どんなんなっとんか思うて」 「この向こうなんか17戸あって、14戸が天井の上まで水がきとんですよ!何も言われないもん。どんなんなっとんか、行政もうちょっと考えてほしいと思うもん」

 住民の声が届かない中、地元のゴミ収集場では日々、ゴミの山が築かれています。

 一方、真備町の服部地区では、6日夜から7日未明にかけて、水が押し寄せました。

(真備町・服部地区の住民はー) 「(Q.水はどっちから来ました?)南から来ました。普通だったら小田川の方が危ないと感じていました。水かさが増えているのは言ってましたので。でも、きょうは真谷川の方がオーバーフローして…真谷川の方から来ました」

 決壊したのは小田川の支流、真谷川です。

(真備町・服部地区の住民はー) 「徐々に階段の方からジュワーっと上がってきて、2階は一番マックスの時で、床上50センチ。ベッドの上に逃げてどうにか過ごしたというところです」


 家の2つの時計は水に浸かったと思われる時間で針が止まっています。

 道端で泥を片付ける女性がいました。たった一人で作業しています。

(真備町・服部地区の住民はー) 「(Q.ボランティアは?)全然…誰一人いません、一人もおりません。道だけでもいいようにしてほしいときょうも誰かが電話したらしいですけど、聞いてくれませんし、倉敷市はダメです。自分たちでへこたれるまでするしかないでしょう。そのあたりに死者もいるんですよ…」

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