豪雨災害により、多くの住宅が浸水した倉敷市真備町で、個人住宅のリフォームなどの問い合わせが殺到しています。真備町の工務店を取材しました。
倉敷市真備町の中本屋工務店です。豪雨被害以降、個人住宅で約150件リフォームや建て替えの問い合わせがあり、多くが真備町内の物件ということです。
中本屋工務店自身も、6日深夜から7日朝にかけ本社ビルが浸水し、社員の約1割の自宅が全壊しました。 大きな被害がある中、社員10人ほどが約9時間ボートに乗り、近隣住民50人ほどの救助を行いました。
(記者) 「こちらの本社、現在、中は改装中です」
本社の隣に仮事務所をつくり、今週から業務を本格再開しました。そのスピードに地元の会社経営者も驚きました。
(地元企業の経営者は―) 「すごい、もう、こんなにされたのは早い。ここどっぷり浸かっとったんですよ。こんなにきれいになって」
中本屋工務店には水害の後、事務所の修理など企業からの問い合わせも30件ほどあるそうです。
(中本屋工務店/岡田博幸 社長) 「うちが再開しないと、お客さんはどんどん来られるから、みなさん困っとられるんで」
中本屋工務店は自身の復旧も図りながら、対応に追われています。
(中本屋工務店 創業者/瀬本幸重 相談役) 「現場の方も大変じゃろうと思うけども、持続できるように」
担当者は、真備町内を現場から現場へ飛び回っています。 現在、リフォーム作業の現場では、主に水を含んだ床や壁を取り除き、乾燥させる作業や、使えなくなった設備の撤去を行っています。
(職人はー) 「ずーっと、だいぶカビがきとったんで。じゃから、中の間柱などを全部抜いてしまうような感じで。危ないんで、上から順番にとっていって下を最後にとろうと思ってますんで」
浸水した住宅をリフォームするには、少しでも早く乾燥させる方がよいため、急ぎの作業が続いているということです。
(中本屋工務店 創業者/瀬本幸重 相談役) 「想定外だったことも確かですけど、元気を出して、とにかくなにがなんでも、昔のふるさとにするぞという気持ちで頑張らなきゃいけないなと」