地域の味が戻ってきました。ご主人がパン職人、奥さんは店員の真備町のパン屋が19日営業を再開しました。
倉敷市真備町のパン屋「パンポルト」の店主、戸澤実さんです。
戸澤さんのお店は5周年を迎える直前。店の1階全てと自宅にしていた2階が浸水し、パン作りに使っていた機械も被害に遭いました。
今も店は使えないため、倉敷市玉島のお店で厨房を使っていない深夜にパンを作ることになりました。
(パンポルト 店主/戸澤 実さん) 「半年くらい前に買った機械が200万くらいの機械がダメになった。それがちょっと大きいですよね」
再開初日の19日は、14種類、約400個のパンを焼きました。
人気はカレーパンですが、揚げたてを出す機械がないため、もちもちの生地に変えて焼きカレーパンにしています。
今までとは異なる環境での再開。パン作りも試行錯誤だといいます。
(パンポルト 店主/戸澤 実さん) 「少しでも安定したものがだせるように毎日改善していこうと思っています」
戸澤さんは出来上がったパンを真備町の店に運んだ後、次の日の仕込みに備えました。
そして…
(記者) 「浸水したお店の建物はこれからリフォームが行われます。そのため、こちらの駐車場にプレハブをたてて営業を再開します」
午前9時、2カ月ぶりのお客さんがやってきました。
パンを販売するのは、奥さんの由加里さんです。
19日は再開を口コミなどで聞いたお客さんがやってきました。
(お客さんは―) 「ずっとここで親しんでいた食パン食べてなかったんで早く食べたいなという思いがありましたね」 「うれしいですね。大好きなパン屋さんがね」
19日は正午過ぎに売り切れたパンポルト。お店のリフォームが終わるまで午前9時から午後4時半まで、仮店舗での営業を続けます。
(パンポルト/戸澤 由加里さん) 「地域の人たちのおかげでうちがこうやって商売成り立ってやらせてもらってたので、地域の方が喜んでもらえる パン屋さんにしていきたいです」