豪雨被害を受けた笠岡市で市民が立ち上げたグループが、今も1人1人のニーズに応えボランティア活動を続けています。
笠岡市は西日本豪雨で尾坂川が80メートルにわたり決壊し、170戸以上が床上浸水の被害を受けました。
市民が立ち上げたボランティア団体「災害支援・アット笠岡」。
7月18日に発足し、今も被災者への支援を続けています。
メンバーが訪れたのは、笠岡市甲弩で被災した佐藤栄さん(79)のお宅です。
佐藤さんは、家の一部を修理して1人で生活しています。
(記者) 「こちらの生活している空間はきれいに直されているのですが、ここから一歩出てみると壁がめくれてしまっていてまだまだ爪あとが残っています」
(佐藤栄さん) 「1人じゃけん生活できるでしょ。じゃけんもうここはもうこのまま置いとこうかな思いよった」
佐藤さんの日課は仏壇に手を合わせることですが、そこに行くまでに危ない箇所が・・・
ベニヤ板を張り、安全に歩けるよう修理します。
災害支援・アット笠岡は笠岡市民を中心に、7人が運営メンバーとして参加しています。
主に土日のみ、今まで笠岡にボランティアに来たことがある人を集め、被災者の支援をしています。
(佐藤栄さん) 「下がちょっとよかったけん、ぼちぼち歩いてきょったけど、こんなにしてもらえるのは夢にも思ってなかった」
団体の代表で建設業を営む高田哲治さんは、仕事の合間に被災者の家を訪問し、信頼関係を築いてきました。
(災害支援・アット笠岡/高田哲治 代表) 「気持ちが通わないと言ってもらえないとか、家にも上げてもらえないとかいうのがありますので、声をかけながら、こちらからニーズを聞き出すような活動をしていきたいと思います」