爆発に浸水…二重の被害に負けずに育った強い米です。西日本豪雨で被災した農家に代わって、総社市が稲刈りの代行を始めました。
(記者) 「こちらの下原地区は西日本豪雨の影響で田んぼのほとんどが水没してしまいましたが、その影響はほとんどなく今年は豊作だということです」
(総社市/片岡聡一 市長) 「安心してわれわれの部隊に稲刈りをお任せしていただきたい」
総社市下原で始まった稲刈りの代行は、西日本豪雨で農機具がなくなってしまった農家23戸、約12ヘクタールを対象に行います。
この地区は西日本豪雨でアルミ工場が爆発。また、住宅が浸水するなどの被害を受けました。
田んぼも2日間水に浸かったままで、豪雨の後は稲の中にアルミ工場から飛んできたガラスなどが散らばっていたそうです。
稲は育ちましたが、農機具がないという農家の声を受けて総社市がコンバイン1台を借りて稲刈りをします。
10日はボランティア5人も集まり、ガラスなどが落ちていないか最終点検をしていました。
(下原地区自治会長/小西安彦さん) 「(稲刈りが)ちょっと間に合わんじゃないかということで、もうほっとこうかと、いろいろ話は出たんです。ほんとにありがたいです」
総社市では下原地区で育った米を、災害に負けない強い米として「いよべ米」と名付け、11月末から全国に売り出すことにしています。
(下原地区自治会長/小西安彦さん) 「水害は受けたけれどそんなに汚れてもないですし、きれいな米なので喜んで安心して食べていただければと思います」