同性同士の結婚が認められないのは憲法に違反するとして、香川県三豊市の男性カップルが、他の同性カップルとともに国を訴えました。
三豊市の田中昭全さん(41)と川田有希さん(33)が大阪地裁を訪れました。14日、2人を含めて全国で13組の同性カップルが同性婚を認める法制度がないことで精神的苦痛を受けたとして、国に損害賠償を求める裁判を起こしました。
田中さんと川田さんら原告は、同性婚が認められていないのは、憲法が定める「婚姻の自由」の侵害で、「法の下の平等」に違反するとして主張しています。
2人は三豊市で一緒に暮らすゲイのカップルです。2007年、高松市で開かれたクリスマスパーティーで出会い、意気投合。すぐに一緒に暮らし始め、2人ともこれまで自分たちがゲイであることや、同居していることをオープンにしてきました。
2人は2月4日、三豊市役所に婚姻届を提出しようとしましたが、市側に「国の関係法令に基づき、受理できない」と説明されました。
弁護団によりますと、同性婚を認めていない国の姿勢が違憲かどうかを問う裁判は、日本でこれが初めてということです。