被災地以外にも支援の輪が広がっています。岡山県倉敷市玉島地区の住民らが、みなし仮設住宅で暮らす被災者を対象にした交流会を開きました。
フラダンスやライブなど。倉敷市真備町で被災し、みなし仮設住宅などで暮らす被災者の交流の場を作ろうと、倉敷市玉島長尾の住民が初めて開いた「ほっと笑待会」です。
今回の交流会のきっかけとなったのは、倉敷市のこども食堂です。
こども食堂とは、無料または低価格で貧困家庭の子どもなどに食事をふるまう場所のことです。新倉敷駅前の「いざかや楽らく」を営む松下さん夫婦は、こども食堂の手法を用いてみなし仮設住宅に住む被災者の交流の場を去年12月から月に1~2回作っています。
今回の交流会は松下さんの取り組みを知った玉島地区の住民が開いたもので、約70人の被災者が参加しました
(記者) 「信州のこども食堂から贈られてきたお菓子や飲み物などが、被災者にふるまわれています」
こども食堂を始めてから松下さんのもとには、各地から支援物資が集まるようになりました。昼食でふるまわれたソバも長野県からのものです
(参加者はー) 「おいしいよ」 「ここみんな団地の人なんです、真備町の。またこうやって集まれてとってもよかったです」 「しゃべることが一番ででもみんな『狭い部屋でさみしい』とかいうの聞いたらね喋ることしかないから」
みなし仮設住宅で暮らす人の交流の場はまだ少なく、この交流会は今後も2カ月に1度のペースで開かれる予定です
(いざかや楽らく/松下光明さん) 「こうやって玉島地区で広がっていく姿がやっと現実にできたかなというふうに感じています」
(交流会を主催した/浅野順子さん) 「長尾の方と溶け込んでいただいてわれわれもそれだけ寄り添わないといけないと思いますけれども、元気に町が復興できるまで支援していけたらなと思います」