香川県丸亀市の小学校には日本語で授業を受けることが難しい外国籍の子どものための特別教室があります。ここでは、日本語だけでなく授業を受けるためのルールを教えていました。
「にほんご教室」があるのは丸亀市立城乾小学校です。外国籍の児童・生徒が増えたことを受けて丸亀市が2014年に設置しました。 5月時点で、丸亀市に住む外国籍の児童・生徒は、香川県全体の約4割にあたる118人です。このうち、83人は日本語での日常会話や授業が難しいとされています。 「にほんご教室」には、特に支援が必要な子どもたちが通います。今はフィリピンやペルー、カナダ国籍の児童、5人が学んでいます。
この教室では「日本語」の勉強だけでなく、手を上げてから発言したり、返事をしたりといった学校生活でのルールも学びます。 子どもたちは平日の午前中、3時間目までここで授業を受けた後、それぞれのクラスに戻ります。
フィリピン国籍、小学2年のジュレイカちゃんは、去年11月に「にほんご教室」に入りました。ひらがなの学習を終え、今はカタカナを学んでいます。しかし、日本語のコミュニケーションはまだうまくできません。
(にほんご教室/馬場敬子 指導員) 「本学級に入級してくる子どもたちは、入国してすぐの子どもが多いです。不安な気持ちの信号にどのように寄り添っていかに対応していくかが、日本語が通じない時点で大変難しさを感じます」
子どもたちは、クラスの授業についていけると判断されるまで「にほんご教室」に通います。2014年以降、約70人が、ここを巣立っていきました。 日本語での日常会話が難しい子どもたちを対象にした特別教室は、香川県ではここだけです。