被災地に新たなアイドルの誕生です。昨年の西日本豪雨のなかで奇跡の生還を果たしたポニー、「リーフ」。そのリーフが今年も奇跡を起こしました。
倉敷市真備町箭田にある「まびファームかけはし」で暮らしているポニー、「リーフ」。そのリーフの隣にいるのは生後3日の赤ちゃんです。「嵐(ラン)」と名付けられました。
(倉敷成人病センター/仁科直樹さん) 「まずは西日本豪雨の嵐を乗り越え、今年の台風10号も乗り越えてっていうタイミングですね。この2つを乗り越えてしっかり力強く、真備の復興のように生きていってくれたらなという希望の思いも込めてつけています」
ファームに隣接する老人保健施設、「ライフタウンまび」で利用者に癒しを与えるリーフ。しかし、昨年の西日本豪雨で洪水で流され行方不明に。
2日後に約200メートル離れた住宅の屋根にいたところをボランティアに保護され、奇跡のポニーとして話題になりました。
その後、岡山市の吉備路若駒牧場で避難生活を送り、昨年11月に真備へ戻ってきたリーフ。そのときにはすでにお腹が大きくなっていました。お相手は避難していた牧場にいた、「ムサシ」です。
8月16日未明に台風で風が強い中の出産。見つけたのは、ライフタウンまびで働く南範英さんです。
(ライフタウンまび/南範英さん) 「朝出勤してきた時にリーフはいつもいるんですけど、もう一頭いるなと思いましてこっちに来たら『嵐ちゃん』が生まれていたような感じ。リーフ自体も頑張っていたのでとてもうれしかったです」
片時もお母さん「リーフ」を離れない「嵐ちゃん」。ファーム内を元気にお散歩する姿も見られました。
(ライフタウンまび/南範英さん) 「リーフもこの町のアイドルなんですけど、それ以上にアイドル的な存在で育ってもらえたらなと思います」
豪雨で生まれた新たな命。これからは2頭で真備町に笑顔を与えます。