倉敷市真備町で、豪雨による洪水で流されながらも住宅の屋根の上で生きているのが見つかった「奇跡のポニー」リーフ。身の危険を感じるなか、リーフを助けた学生に感謝状が渡されました。
感謝状を手渡されたのは、中国学園大学国際教養学部の3年生、武政輝之さんです。
倉敷市真備町箭田の「まびファームかけはし」で飼育されていたリーフ。隣接する老人保健施設「ライフタウンまび」の利用者の癒やしの存在となっていました。
しかし、洪水によって流され2日間行方が分からなくなっていました。ボランティアが約200メートル離れた住宅の屋根にいるのを発見。無事保護されました。
奇跡的に助かったリーフ。実は武政さんが勇気ある行動をとっていました。
武政さんは真備町服部に住んでいて、2年前からまびファームかけはしで農作業をしたり、動物たちのお世話をしたりしていました。
西日本豪雨の日、武政さんはライフタウンまびに避難しました。普段から世話をしているリーフの様子が気になり、ランタンを持ち、傘で道を確認しながらまびファームかけはしへ。
(記者) 「大雨の時こちらにリーフがいました。武政さんはリーフに大丈夫だよと声をかけたそうです」
(中国学園大学 国際教養学部/武政輝之さん) 「動物たちの元にたどり着いた時には、もう私の大体ひざ上くらいまで水位が上がってまして、動物たちを守ろうと2回作業を行ったのですが、その時にはもう私の腰まで増水してました」
水没しそうな小屋からリーフたちを助けるため「かんぬき」をはずすことに成功。しかし、自身の命の危険を感じたためそれが精一杯だったといいます。
(中国学園大学 国際教養学部/武政輝之さん) 「耐えてくれというか頑張ってくれと、とにかく必死で戻りました。」
表彰式のあと、岡山市の吉備路若駒牧場へリーフに会いに行きます。西日本豪雨の日リーフを助けて以来初めて会うそうです。
(中国学園大学 国際教養学部/武政輝之さん) 「戻りたい。この子がどう思うか分からないですけど日常に戻れたらいいと思います」