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「練習場所がない…」バトン世界大会で活躍の姉妹の苦悩 高松市

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 8月、フランスで行われたバトントワーリングの世界大会で高松市の姉妹が1位と2位に輝きました。世界を舞台に活躍している姉妹ですが、現在ある課題に直面しています。

 まるで体の一部かのようにバトンを自由自在に操り、その華麗さを競うバトントワーリング。8月、フランスで行われた世界大会で高松市の姉妹が1位と2位に輝きました。  滑らかな動きとバトンを操る正確さが武器の高原妃麗(ひらり)さん。1人で演技をするソロトワールのシニア部門に出場し、見事優勝を果たしました。

(高原妃麗さん[20]) 「予選、準決勝が悪くてどうしようかと思うくらい悪い演技と結果だったんですけど、どん底まで落ちたので上がるしかないなっていう気持ちで切り替えることができました」

 妃麗さんの妹で、大の負けず嫌いだという高原鳳姫(ふうび)さんは、バトンを2本使うトゥーバトンのシニア部門で2位に輝きました。去年までジュニア部門で出場していた鳳姫さんは、今大会がシニア初挑戦でした。

(高原鳳姫さん[18]) 「自分がどこまで通用するか分からなかったので緊張したんですけど、納得いく演技はできなかったんですけど、2位をいただくことができてよかったです」

 これまで数々の大会で輝かしい成績を収めてきた2人ですが、ある問題を抱えています。

(高原鳳姫さん) 「天井が低かったらできることも限られてくるし、先生が土曜日しか来れないので、天井が低かったら技も見てもらえないので大変です」

 取材したこの日は、週に1回、大阪からコーチが来る貴重な練習日。しかし、練習会場の天井の高さが足りず、十分な練習ができません。大技の練習をするには、15メートルほどの高さが必要です。

(高原妃麗さん) 「最初から最後まで、技もできて、通せるくらいの大きさの体育館が毎日あったらベストな環境です」


 体育館が借りられない時は、公園や家の庭で練習している高原姉妹。練習環境に恵まれない中でも、世界で活躍する強さの秘訣とは…

(高原妃麗さん) 「練習をずっと同じ環境でできないから、固めてできることをしようみたいな感じの考え方に変えたので、それがよかったのかなと思います」

(高原鳳姫さん) 「環境に恵まれているからといって勝てるわけでもないし、環境が整っていなくてもできることはあると思っているので、体育館がなくてもできることを探して練習するようにしていました」

 常にできることを考えているという2人は、これからも世界の舞台で活躍したいと意気込んでいました。

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