今年6月に始まった、岡山県倉敷市などを流れる小田川と高梁川の合流点を付け替える工事についてです。 工事が環境に与える影響や生態系をどう守るかを考える会議が、岡山市で開かれました。
(環境影響評価フォローアップ委員会/河原長美 委員長) 「適正な環境保全措置が、期間を通じて達成されることを目指しております」
会議には動植物や地質などの専門家5人と、河川事務所の職員らが出席しました。
合流点付け替え工事は、小田川の水位を低くするため高梁川との合流点を4.6キロ下流に移すもので、西日本豪雨を受け工期を5年短くしました。
会議では、工事区域周辺で動植物がヌートリアなどの外来生物による食害を受けていることなどが報告されました。 委員からは、「工事で動植物を移植する場合移植先で食害の恐れがあるのでは」「外来生物の生息地を正確に把握し、ネットなどで対策を取ることが必要」などの意見が出ました。
付け替え工事は2023年ごろに終わる予定で、岡山河川事務所は水質や生態系への影響を定期的に調べる予定です。