身体障害者野球チーム「岡山桃太郎」が兵庫県で行われた全国大会に出場し、2年ぶりに日本一に輝きました。
11月2日と3日に行われた全日本身体障害者野球選手権には、地区大会を勝ち抜いた7チームが出場しました。
中国・四国代表の岡山桃太郎は、2日の初戦で神戸コスモスと対戦。 春の全国大会決勝では、0対10と大敗した相手に、二桁安打の猛攻で7得点。守っては、肘の手術から復帰のエース・早嶋健太投手が、制球に苦しみながらも要所を締めて完投。7対3で神戸を下します。 (岡山桃太郎 7-3 神戸コスモス)
北九州フューチャーズとの準決勝は、5対5のまま試合終了。大会規定によって、決勝進出は選手9人ずつのジャンケンで決められることになりました。結果、岡山桃太郎が先に5勝し、2年ぶりの決勝進出を決めました。 (岡山桃太郎 5-5 北九州フューチャーズ)
3日の決勝の相手は、名古屋ビクトリー。1回、岡山桃太郎は、4番・井戸のタイムリーと相手のバッテリーエラーで2点を先制します。 しかし3回、先発の早嶋が、満塁からセンター前に運ばれ、2対2の同点とされます。
そのウラ、岡山桃太郎はランナー1塁の場面で早嶋がライトに大きな当たりを放ちます。これを相手選手が捕球できず、1点を勝ち越します。
岡山桃太郎は5回からは左腕・福留に投手リレー。ランナーを許しながらもダブルプレーなどで切り抜け、反撃を許しません。 最後は福留が三振に仕留めて、岡山桃太郎が2年ぶり2回目の日本一に輝きました。 (岡山桃太郎 6-2 名古屋ビクトリー)
(岡山桃太郎/赤岩稔 主将) 「ほんまによく打ってもらって、楽しい野球ができました。今年は最高のメンバーで、2年前とはまた違ったチームとして優勝できて大変うれしい」
大会MVPには、エースの早嶋健太が選ばれました。