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〈新型コロナ〉感染拡大でプロバスケの試合が延期…チアダンサーの「最後の舞台」なくなる 香川

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 新型コロナウイルスの感染拡大によって多くのスポーツの試合が中止や延期になっています。その裏には、特別な思いで、試合を待っていた人たちがいます。  プロバスケットボールB2・香川ファイブアローズの試合の延期で、あるチアダンサーの「最後の舞台」もなくなってしまいました。

(記者リポート) 「金曜夜の定期練習。本来であれば、土日の試合に向けた最終調整なんですが、試合が延期になってしまいました」

 香川ファイブアローズの公式チアダンスチーム「サニーアークス」。  中心メンバーの1人、MIHOさんが引退を決め、2月29日と3月1日のホーム戦で最後のパフォーマンスをする予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で、試合が延期になりました。

(サニーアークス/MIHOさん) 「大丈夫かなとは思ったんですけど、本当に急だったので『中止します』っていうのが。なんかもう、どうしようもない気持ちです、今は」

(サニーアークス ディレクター/セリナさん) 「こういう状況なので仕方ないとは思うんですけど、個人的にはMIHOに最後踊って(もらって)みんなで送り出してあげたかったなというのはあります」

 8人いるメンバーのうち、ディレクターの2人に次いで長い、4年間サニーアークスで活動してきたMIHOさん。

 一番、思い出深いのは、出身地、小豆島で行われた試合です。高松の会場とは違った一体感がある雰囲気の中、チアダンスを披露。そして、月に2回指導にあたってきた「小豆島チアーズ」の子どもたちも、大勢の観客の前で練習の成果を発揮しました。

(サニーアークス/MIHOさん) 「かわいくて、あと、ここまでできるようになったというのも見てて実感したので最初からうるっときてて、終わったときは泣きました」


 昔から子どもが好きだったというMIHOさん。  2019年、夢だった保育士の資格をとり、この春から東京の保育園で新たな一歩を踏み出します。

(サニーアークス/MIHOさん) 「担任を持つと思うんですけど、子どもたちにチアをさせたいなという願望はあるので、それを叶えます」

 ファイブアローズの選手やファンに感謝を伝えようと思っていた最後のステージがなくなり、2月28日、普段どおり練習を終えました。

(サニーアークス/MIHOさん) 「寂しいなっていうのもあるし、4年間の集大成として、どーんとやろうかなとは思ってて、でも中止になっちゃったんで本当にもう“不完全燃焼”です」

(最後の練習が終了…) 「きょうで最後です。ありがとうございました!1、2、3!GO!ARROWS!お疲れさまでした」

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