プロバスケットボールB2の香川ファイブアローズは小豆島でホームゲームを行いました。島民一丸となって盛り上げてきた試合は今回で3回目。島の「風景」として定着してきたようです。
(記者) 「試合を盛り上げる小豆島チアーズの子どもたち。1年に1度の晴れ舞台。この日のために練習を重ねてきました」
(小豆島チアーズを指導 サニーアークス/レイヤさん) 「ここを目指して頑張ってきてるので、1年に1度。やっぱり試合の近くになると、レッスンのときから表情も違います」
ファイブアローズのオフィシャルチアダンスチーム「サニーアークス」のメンバーが講師を務める小豆島チアーズ。結成当時からのメンバー、6年生の3人は小学生クラスでの参加は今回が最後になります。
(小豆島チアーズ/泉咲花さん[6年]) 「緊張してるんですけど、観客の人たちを笑顔にできるように、間違えないようにしっかり頑張りたい」
(小豆島チアーズ/赤松美空さん[6年]) 「子どもクラス(での参加)が今回で最後なので、しっかりと頑張りたいです」
(小豆島チアーズ/林千世さん[6年]) 「かっこいい踊りで、みんなを楽しませられたらいいと思います」
そして、小豆島開催の代名詞となっているのが充実した飲食ブース。今回も15の店や団体が出店し、島が誇るグルメに行列ができていました。
(出店した飲食店はー) 「グルメを楽しみたいって方もいらっしゃるので、そういう方に小豆島の食材の話をしながら提供できるってのはすごく楽しくやらせていただいてます」(小豆島ぎょうざなど販売) 「売ってるほうも楽しいです。お客さんが楽しそうなので冬でこれだけ盛り上がることって、島内であんまりないので」(クラフトビールを販売)
対戦相手は、現在、中地区2位の西宮ストークス。2月1日の第1戦は、ファイブアローズが僅差で勝利し(89対84)、2日の第2戦も、序盤から一進一退の攻防が続きます。
ハーフタイムでは、西宮の公式ソングを歌う「サーカスフォーカス」とのBリーグでは珍しいコラボレーション企画。小豆島チアーズ、サニーアークス、地元ダンスチームの総勢60人以上が一緒にパフォーマンス。小豆島チアーズのメンバーも笑顔で盛り上げました!
試合は後半に入って、西宮に最大13点差を許す苦しい展開に…しかし、終盤の第4クオーター、筑波の連続3ポイントなどで驚異の追い上げ!
コッツァ-が相手のファールからフリースローを決め、残り30秒で、ついに1点差。会場の興奮は最高潮に達します。
シュート1本で大逆転の場面、残り2秒で放ったキャプテン児玉のシュートは…惜しくも外れ、75対76で試合終了となりました。
観客動員は2日間あわせて1438人。高松での試合に比べ決して低い数字ではありませんが、満員御礼となった去年の6割ほどに留まりました。島民たちが運営主体となった過去2回と違い、今回は球団が中心に広報や営業活動を行い、動き出しの遅れも要因です。 とは言え、この日を目標に頑張るチアの子どもたちや出店を楽しむ島の飲食店の皆さん、そして観客にとって欠かせない催しになっていることを感じました。
(試合を観た島の人はー) 「めったに観られんから結構面白い。いちいち高松に観に行くわけにもいかんし、その点は楽しみ」 「身近ではなかなかないので、小豆島で毎年2月に開催されているので、いつも楽しみにしてます」
(小豆島チアーズ/泉咲花さん) 「これからも年に1度、無理だったら数年に1回でもいいのであってほしいなって思います」
来シーズンの開催は未定とのことですが、ファイブアローズの藤田社長は…
(ファイブアローズ/藤田秀彰 社長) 「われわれの動きも早めに動いて、もう少し密に(島の人たちと)連絡をとっていけば、おそらくこれまでのような盛り上がりにまで盛り返していけるんじゃないかとは思っています。年に1度のお祭り的な存在になれて、恒例っていうふうになれるといいですね」