安心して利用してもらうために対策を続けています。JR四国が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、駅や列車で行っている消毒作業を公開しました。
JR四国では、3月16日から高松駅や坂出駅など、利用客が多い20の駅で消毒を行っています。このうち、高松駅では券売機やみどりの窓口のカウンターなどは1日2回、アルコール消毒しています。 また、約450両ある車両も毎日の清掃に加えて週に1回ほど消毒しています。
(記者リポート) 「乗客がよく触るところを中心に消毒液を染みこませた布で拭き、そのあと『から拭き』します」
特急列車はテーブルや肘掛け、普通列車はつり革などよく触るところが中心です。
JR四国では、新型コロナウイルスの影響で3月の鉄道収入が26日までの速報値で前の年に比べて半減しています。ビジネスでの利用者や観光客の減少による影響が大きいとみられています。
(JR四国/半井真司 社長[3月30日の会見]) 「今回は見通しが全く立たない、先が読めない。そういった意味では会社発足以来、最大の危機的状況だと思っている」
厳しい経営が続く中、3月31日には経営改善に向けた取り組みを進めるよう国土交通省から指導を受けました。
JR四国が発表した今年度の事業計画では、経常利益が12億円のマイナスとなっていますが、これに新型コロナウイルスの影響は考慮されていません。
JR四国は経営改善が求められる中、利用者の減少という苦境に立たされています。
(JR四国 鉄道事業本部/長戸正二 部長) 「来週から学校も始まりますし、お客さまが実際に触れるところをできる限り早い段階で消毒して、安心してご利用いただくということを念頭においております」