新型コロナウイルスの感染拡大を受けて三菱自動車が6日、国内の全ての工場を一時停止しました。岡山県にある下請け企業も生産ラインを止めるなど、大きな影響を受けています。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で自動車の需要が減っていることを受けて、三菱自動車は6日から23日まで倉敷市の水島製作所など国内にある普通車の生産ラインを停止します。水島製作所も人の出入りが少なく、閑散としていました。
総社市にある三菱自動車の下請け企業にも大きな影響が…。
(記者) 「このような自動車の部品を作る会社では、きょうから工場の生産ラインほとんどが止まっています」
(ヒルタ工業/昼田眞三 会長) 「我々はお客さんが部品を引き取らない状況になりますので、実質的にはほとんど4月は稼働できない」
総社市のヒルタ工業は、生産する部品の大半を水島製作所に納めています。3月27日、水島製作所が軽自動車の生産ラインを停止した時には、4割の生産ラインを止めました。
さらに、水島製作所が6日から普通車も合わせて全ての生産ラインを止めたことを受けて、ヒルタ工業もほとんどのラインを停止し、従業員も140人中約120人が休みとなりました。
(ヒルタ工業/昼田眞三 会長) 「買い替え需要は必ずあるわけだから、生産再開できる状況になれば変わらず再開していく」
新型コロナウイルスの感染拡大で全く先が見えない自動車業界。三菱自動車によりますと、水島製作所では今回の生産停止で約1万3500台が減産となる見込みです。