新型コロナウイルスの影響で、新酒祭りを中止にした岡山県倉敷市の酒造会社が、新酒のオンライン販売を始めました。
創業142年、倉敷市玉島阿賀崎の「菊池酒造」です。16日からの発送の準備で、ラベルを貼る作業が行われています。
菊池酒造にも新型コロナウイルスの影響が…。
(菊池酒造/菊池大輔 専務) 「こちらが2月に中国向けの輸出があった商品なんですけれども止まってしまいましたが、今月末から出荷再開になった商品です」
国内だけでなく、中国やシンガポールなど国外から寄せられた注文もキャンセルや延期が相次ぎました。さらに新酒ファンが集まって「3密」になるのを防ぐため、18日と19日に予定していた「新酒祭り」も中止にしました。
(菊池大輔 専務) 「新酒祭りで大体500万円弱くらいの売り上げがあったんですけれども、その売り上げが全部なくなってしまう」
ファンにこだわりの新酒を届けたい。菊池酒造では新酒祭りで披露できない日本酒のネット販売を始めました。搾りたてを楽しめるのが特徴です。
(記者) 「きのう搾った搾りたてのお酒です。すでに甘い香りがしています。いただきます。飲んだ瞬間かなりぐっとくるんですけど、後味はかなりすっきりしていて飲みやすいです」
岡山県産の酒米を使った菊池酒造の新酒。ネット販売の受け付けは30日までです。
(菊池大輔 専務) 「地のお酒っていうのを全国の方にも楽しんでいただきたいと思っております」