対策をとりながら子どもたちを待っています。5月14日に香川県が国の緊急事態宣言の対象から外れたことを受けて高松市は18日から幼稚園を再開させました。しかし、園児たちの姿はまだほとんどありません。
高松市の栗山幼稚園には59人の園児が所属しています。18日、1週間ぶりに園を再開しましたが登園する園児は1日に1人から3人ほどです。 高松市が、子どもを家で見ることができる家庭には「登園を控える」よう呼び掛けていることが主な理由だとみられています。
高松市によりますと20日は、93パーセントの園児が登園を見合わせているということです。 それでも、再開に伴って、園庭が解放されたため20日も数組の親子が遊んでいました。
(保護者の声はー) 「自粛中で家にずっといると、家の遊びもままごとやお人形さんに飽きてきて、園だとすごく安心して遊べるので」
子どもたちが遊び終えた遊具は職員が消毒します。 このほか、こちらの幼稚園では多くの子どもたちが帰ってきたときに「三密」を避けるための対策を考えていました。
(栗山幼稚園/新開里津子 園長) 「お友達と距離をとるということの練習、そのためのアイテムというのは私たちで十分考えていきたいと思っていろいろ手立てをしています。『間隔をとる生活』という、そういうところにだんだんと慣れていってもらえたらと思って」
子どもたちに「間隔」を意識させるため教室では、床に印をつけています。また、教室の外でも。
(記者リポート) 「今までは子供たち同士が手を握って散歩などの園外保育にでかけていましたが、これからはこのロープを使って印のある所を握り、前の人との間隔を作る工夫がされています」
(栗山幼稚園/新開里津子 園長) 「人との関わりという『温かい気持ち』というのを『間隔をとる』というところと合わせながら、それは忘れないようにしないといけない」
このほか、登園した子どもたちに時間をかけて手洗いをすることや消毒液を使うことを呼び掛けるなど、再開にあたってはさまざまな対策をとっています。高松市の登園自粛要請の期間は、5月31日までです。