9月5日に静岡県で認定こども園に通う3歳の女の子が送迎バスに置き去りにされて死亡した事件を受け、香川県の施設でもマニュアルの見直しなどが行われています。高松市の幼稚園の現状を取材しました。
高松市檀紙町の「まゆみ幼稚園」では、約30人の園児が送迎バスを利用していています。
(記者)
「こちらの幼稚園バスは子どもの座席が決められています。そのため、その席に子どもがいる、いないが一目でわかるようになっています」
こちらの幼稚園では、静岡県での事件の2日後、9月7日に万が一に備えた訓練を初めて行いました。園児全員に対し、バスのクラクションの鳴らし方を教えるなどしました。
(まゆみ幼稚園/金倉吏志 園長)
「子どもの力で難しいところもあったりするので、それから車を揺さぶるというのも経験しました。窓をたたくということも子どもたちに指導してみました」
しかし、子どもたちの力だけで安全を確保するのは難しいと感じたそうです。
(まゆみ幼稚園/金倉吏志 園長)
「私たちが常に意識を高く持って子どもたちを守っていくということをやっていかないといけないのかなということを痛感しています」
香川県と香川県教育委員会は県内の幼稚園などに対し、危機管理のマニュアルを見直すことなどを要請しています。また、国は各施設に対し園児の人数確認の状況などを9月27日までに報告するよう求めています。
まゆみ幼稚園では園児がバスから降りたかどうかの確認を1日に3回行っています。
1回目は、園児全員がバスから降りたとき。一緒に乗っていた職員が車内を確認します。
2回目は、バスを駐車したとき。運転手が再び車内を確認します。
3回目は、園児の出欠を確認したときです。バスの到着後1時間以内に行い、園児がいなければ改めてバスの中を確認します。
(まゆみ幼稚園/金倉吏志 園長)
「何かあったときは保護者との連絡を取り合う、職員間で情報を共有する、(車内の)目視を必ずするということを徹底できればこういう事故はある程度防げるのではないか」