夏本番に向けて羊も準備万端です。農業科の高校生が夏に備えて羊の毛刈りに挑戦しました。
岡山市の興陽高校は授業の一環で、3年前からおかやまフォレストパークドイツの森から講師を招き「羊の毛刈り」を行っています。24日は農業科で「畜産」の授業を選択する3年生21人が羊の毛刈りを体験しました。 生徒たちが毛刈りをするのは、ドイツの森からやってきた8歳のメス「かりんちゃん」と高校で飼育している4歳のオス「ひつじろう」です。
(記者) 「1年ぶりの毛刈りです。生徒が慣れない手つきで恐る恐る毛を刈り取っていきます」
毛刈りのコツは羊の皮膚を切らないよう、左手で皮をのばしながらバリカンを使うこと。そして30分から1時間腰を低くして作業するため、人の体の柔軟性も大切です。
生徒たちは真剣な眼差しで毛の刈り方を学び、モフモフの毛をまとっていた羊は約30分で涼しげになりました。
(生徒はー) 「初めての体験だったんですけど講師の方が教えてくれて上手にできました」 「すごい毛量で暑そうだったので涼しくなれてよかったと思います」
(興陽高校 農業科/越智浩邦 教諭) 「自分たちも半年後には社会に旅立っていくので、その時にプロというものがどういうものかそういったものを感じてもらえたらと考えています」
羊の毛刈りは通常1年に1回行われ、1頭から2キロから3キロの毛がとれます。これはセーターが2、3枚作れる量だということです。