長年の活動が評価されました。高松市の文化振興に貢献した人を称える「高松市文化奨励賞」の受賞者が決まりました。
受賞したのは菓子木型の伝統工芸職人、市原吉博さん(74)と香川大学博物館・館長の寺林優さんです。
市原さんは全国でも数少ない菓子木型の職人として50年以上活動し、和菓子文化の発展に貢献したなどと評価されました。また、地域の小学校などで子どもたちに伝統文化を伝える活動も続けています。
(菓子木型職人/市原吉博さん) 「菓子木型という分野でお菓子屋さんの工房にしかないものに光を当てていただきまして、その分野で長年がんばってきましたが、その一滴のしずくが波紋を広げまして皆さんに知っていただく存在になれました」
寺林さんは2007年に設置された香川大学博物館の構想や運営で中心的な役割を担ったほか展示会などを通して文化・芸術に触れる機会を提供したことが評価されました。
(香川大学博物館/寺林優 館長) 「そもそも大学に博物館を作りましたのは、大学ではいろんな教育や研究があって貴重な標本や史料がある。そういうものを残していきたい。大学の教育研究を発信していく場。いわば大学の窓といっても過言ではないかと思います」
高松市文化奨励賞の贈呈式は、11月2日に行われる予定です。