岡山県備前市で発掘調査が行われている、中世の備前焼の窯の見学会が開かれました。市の教育委員会が主催した見学会には、地域の人など70人以上が参加しました。
こちらが2020年3月から発掘調査が行われている、弁天上池西1号窯跡です。
平均27度の勾配に作られた穴窯は、長さ約13メートル。この中で窯焚きしていました。
(記者)
「こちらが窯に薪をくべる焚口です。中世の備前焼の窯で焚口が完全な形で発掘されたのは初めてです」
焚口の周りには炭をかき出した跡が残っています。
また周辺には、かめやすり鉢などの陶片が見つかっています。
縁の形状が年代を特定する手掛かりになるということです。
(参加者は―)
「すごかった」
「大学で地質を専攻していた経験があって、そういった視点から備前焼を見るのが好きで」
「夫が備前焼作家なので興味があります。あんな風に昔の人も山深いところに登ってまで焚いてたんだなと。備前焼がどうやって作られたのか、一つの手掛かりになるのが大きくて、それを知ることで現在の備前焼の深みが感じられる」