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「モーレツにいい」仕上がり 備前焼の里で来年の干支、丑の置物が窯出し 岡山・備前市

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 新型コロナウイルス終息への願いを込めた、備前焼の窯出しです。来年の干支、丑の置物の窯出しが岡山県備前市で行われました。

 備前市在住の備前焼作家、木村玉舟さんは1995年から毎年、「白備前」という手法で干支の置物を作っています。

 他の備前焼の土と比べて鉄分が約3分の1の「下松(さがりまつ)」という土を使っていて、赤みがかった乳白色に焼き上がるのが特徴です。

 今年は10月1日に火を入れ、10日間かけて焼き上げた牛の置物、約20個を窯から出しました。

(備前焼作家/木村玉舟さん) 「思ったより良かった。自然っぽく焼けていてうれしかった」

(記者) 「今年は例年より作品の数を減らし、小さい窯で焼き上げたそうです。こちらの白い牛、背中に子どもが座っていて、なんか懐かしい感じがします。牛だけにモーレツ(猛烈)にいいですね」

 木村さんは今年2月下旬、牛の観察やスケッチを行うため、東京の上野動物園を訪ねました。  しかし新型コロナウイルスの感染拡大を受けて休園となり、4日間の滞在予定が2日間に短縮されました。

 さらに感染拡大防止のため、予定していた作品展が次々と中止となるなど、木村さんにとっても厳しい1年となったそうです。

(木村玉舟さん) 「牛はロングランでゆっくりゆっくり生活する動物なので、コロナがあってもインフルエンザが来ても、打ち勝てずに長く待てばいつかいい日が来る感じで、皆さん過ごしていただいたらという思いで作っている」

 木村さんは今年12月2日から7日まで天満屋倉敷店で「陶牛展」を開き、完成した作品を披露します。

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