新型コロナ禍で来園者が減っている動物園に明るい話題を提供しようと、香川県東かがわ市の小学校と消防が「遊具」を作って贈りました。使われなくなったホースを再利用しています。
大川広域消防本部と引田小学校が作ったのは、しろとり動物園のサル用のハンモックなどの遊具です。素材は、消防車や屋内消火栓用の、古くなったホースです。
ホースに心を込めて…
(荻津尚輝リポート)
「実際に使われている消防ホースです。表面が布地になっているので、ここに子どもたちが絵を描くことができます」
ハンモックは消防隊員がホースを網目状にし、4年生の児童37人が油性ペンで絵を描いていきました。
(児童は―)
「(Q.なんの絵を描いていたの?)ヒヨコ」
「(Q.なんでヒヨコの絵を?)好きだから」
「使ってくれる動物が絶対長く大切に使ってほしいです」
他にも、「気合だ」など動物に向けたメッセージを書く児童もいました。
遊具の贈呈式
(児童)
「長生きしてほしいので大切に使ってください」
完成した遊具は、しろとり動物園の職員に手渡されました。
(しろとり動物園/松村一史 副園長)
「来園者様も大変少なくなっておりますので、おサルさんたちも退屈をしています。日中、そういった中でこういったものがあれば、サルたちも遊ぶことができて楽しく時間を過ごすことができるのかなと思っております」
(大川広域消防本部/小林かすみ 消防士)
「使えなくなったホースが誰かのために使われるっていうのは、本当にうれしいことだなと思います」
しろとり動物園はホースを使った遊具をできるだけ早く設置するということです。