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10年間で約3万食を被災地に…人気さぬきうどん店 きっかけは偶然の出会い

 東日本大震災から11日で10年です。香川県坂出市の人気うどん店は10年間、岩手県の被災地にうどんを送り続けています。きっかけはボランティアで訪れたときの偶然の出会いでした。

これまでに送ったうどんは約3万食

(岩手・北上市在住/高橋静雄さん[77])
「香川県から送っていただいたうどんを北上市の私が中継基地のように受け取って、それを被災地に送り届ける」

(日の出製麺所/三好修さん[56])
「民間のボランティアの方でこんなにしてくれる人がおるんやっていうのを知ったうれしさと、ずっとお付き合いしていきたいなという気持ちも湧いたので」

 坂出市の人気うどん店、「日の出製麺所」の三好修さん(56)は、東日本大震災の発生以来10年にわたって、岩手県にうどんを送り続けています。

 これまでに送ったうどんは約3万食。届いたうどんは、岩手県北上市でボランティア活動をしている高橋静雄さん(77)が仮設住宅などに配っています。

(岩手・北上市在住/高橋静雄さん[77])
「10年間って一言で言えばそう言えるんだけど、毎年毎年、多い時は8000食ですよ。本当に感謝しています。当初は避難所の方々に配ったり、2、3年炊き出しをやったんですが、その後は仮設住宅に入られましたので、今度は仮設を回って皆さんに『さぬきうどんだよ~』っていうふうに差し入れをして。それはもう素晴らしい反応でね、とりわけ本場のさぬきうどんはなかなか口にすることができないので」

きっかけは偶然の出会い

 2人が出会ったのは、2011年の4月。きっかけは、ボランティアで岩手県を訪れていた三好さんがたまたまトイレ休憩で立ち寄ったところで、高橋さんに声を掛けられたことでした。

(日の出製麺所/三好修さん[56])
「ボランティアの人かい?って言って、コーヒーごちそうするから飲んでけよ、飲んでけよって言って」

 コーヒーを飲みながら30分ほど話をする中で、三好さんは高橋さんに「うどん」を送ることを決めました。

(日の出製麺所/三好修さん[56])
「市役所の倉庫を見た時に、カップラーメンとかお菓子とか山積みで倉庫に隙間なく入っているんですけど、結局配る人がいないんですよね。高橋さんのところでコーヒー飲んでいきよって言われて、入り口の所にいっぱい全国から物資が来とんです。毎週土曜日に4トン車で被災地に全部持っていきよんやっていう話を聞いて、『この人に託すんが間違いないな』と思って」

 この出会いがきっかけで、三好さんから高橋さん、そして被災者へという支援のリレーが始まりました。

 震災から10年経ち、仮設住宅を出る人が増えてきたことなどからうどんを送る量は減っていますが、2021年も960食ほどを送ったそうです。

10年経っても変わらない絆

(オンラインでのやりとり)
三好さん「また改めて行きたいと思いますのでよろしくお願いします」

高橋さん「そうですね、何はともあれ元気で頑張りましょう」

三好さん「お元気そうなお顔が見られてホッといたしました」

(岩手・北上市在住/高橋静雄さん[77])
「新型コロナが終わりましたら、ぜひうちの家内と一緒に日の出製麺にうどんを食べにいきたいなと思いながら、これからも続けてくだされば私も頑張って、できる限り支援を続けたいと思っています」

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