岡山市出身の芥川賞作家・小川洋子さんの足跡をたどる企画展が岡山市で開かれています。
小川洋子さんが、1994年に発表した「密やかな結晶」の英訳版は2020年、世界的に権威のあるイギリスの文学賞、ブッカー国際賞の最終候補に選ばれました。
これを記念して開かれた企画展では、小川さんが幼い頃に描いた絵や、朝日高校時代に書いた詩の原稿などが展示されています。
作家になる前から、「ことば」や「書くこと」に向き合ってきた様子がうかがえます。
展示されている物の中には、家政婦とその息子が、記憶障害の数学博士と心を通わせる、小川さんのベストセラー「博士の愛した数式」のワープロ原稿も。
小川さんの多くの作品は海外で翻訳され高い評価を得ています。
「密やかな小川洋子の世界展」は、岡山市の吉備路文学館で3月28日まで開かれています。