2018年の西日本豪雨で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町で1日、橋の架け替え工事が始まりました。
小田川の支流・末政川に架かる有井橋です。末政川が増水した時に備え、橋を約3メートル上げ、堤防より高くする工事が始まりました。
街の東西を結ぶ橋は完成までの2年間通行止めになるため、迂回する必要があります。
橋のそばにある店では―
(スズキオート山陽/笠原康弘 社長)
「当店は客商売ですし、若干2年間我慢しなければだめというのは苦しい。元の真備町よりも強い真備町になれば皆さん安心して帰ってれると思う。早くきっちりと工事を終えて安心して戻ってきてほしい」
(記者リポート)
「橋の工事に伴い、こちらの陸こうは廃止されます」
有井橋の陸こうは溝に板を差し込み、川からあふれた水をせき止める構造です。西日本豪雨では陸こうが閉じられず堤防の決壊につながりました。
(岡山県備中県民局 建設部 河川激甚災害対策班/市河秀太 主幹)
「西日本豪雨の時にはさまざまな課題が明らかになった。今回橋を架け替えることで陸こう構造が解消される。今後こういった不安はなくなるのではないか」
柳井原貯水池では外来種ブラックバスなどの卵を駆除する作業が始まりました。高梁川と小田川の合流点付け替え工事で外来種が高梁川に流れ込むのを防ぐためです。
また、そばでは防災ステーションの整備が2021年度に始まり、ヘリポートや備蓄基地がつくられます。