新型コロナウイルスの影響で、経済的に困難な状況にある学生を支援しようと岡山市の大学が学食をワンコインで提供しています。
(記者レポート)
「こちらでは、たったの100円で日替わり定食やカレーライス、中華そばを食べることができるんです」
岡山市の岡山商科大学によりますと、2020年12月以降、新型コロナの影響で「アルバイトのシフトが減り食費を切り詰めている」「バイト先を紹介してほしい」など学生からの相談が多く寄せられています。
そこで大学は、学食の一部の人気メニューを、税込み100円で提供し学生を支援することを決めました。
学生からの人気が高い通常350円の中華そば、カレーライスや、栄養バランスを考えた450円の日替わり定食が2021年7月まで100円です。
(学生たちは―)
(大学1年生)
「いいなと思って毎日利用してます」
(大学3年生)
「バイトとかが少なくなってる中で、おいしいごはんを提供してもらってありがたいと思ってます」
(大学4年生)
「(アルバイトで働く)時間を短くされています。結構きついです。香川県から来ているので、定期代が結構かかるので、ありがたいです。食費もだいぶ助かりますから」
学食は外部の事業者が運営しているため、通常の値段との差額は大学が負担し100円にしています。
4月28日には、大学の取り組みを知った岡山ハーモニーライオンズクラブから学生食堂を応援したいと、米180キロが贈られました。
お茶碗約2300杯分にあたり、なくなるまで日替わり定食のご飯が無料でお替わりできるということです。
(岡山商科大学/井尻昭夫 学長)
「お金がないからお昼を抜いて晩だけ食べるとか、晩もアルバイト先で食べるというようなことを聞いたことがありますが、お昼しっかり食べれたら1日ハッピーに。朝早くから学校に行こうというモチベーションもわいてくるのではないでしょうか」