岡山県教育委員会は2012年に起きた男子高校生の自殺についての調査結果をホームページで公表しました。遺族は「県教委側への不信感が高まるばかりだ」とコメントしています。
岡山県教委は「調査委員会の指摘や提言を県民に知ってもらう必要がある」として、9日午前10時に調査報告書をホームページで公表しました。男子生徒が自殺に至った経緯などが約400ページにわたって書かれています。
2012年7月岡山市の岡山操山高校で当時、野球部のマネジャーだった2年生の男子生徒が野球部監督から厳しい叱責を受けた後に自殺しました。
県教委は2018年、第三者調査委員会を設置。調査委員会は2021年3月に「監督は以前から男子生徒に体罰や叱責を繰り返し支配関係にあった」「学校や県教委の初期対応は保身だった」などという報告書を提出しました。
ホームページでの公開を受け、男子生徒の遺族は「謝罪や関係者への処分などもなく不信感が高まるばかり。県教委側との関係が修復されることは極めて困難である」とコメントを発表しました。
県教委は今後、「遺族の声も聴きながら再発防止策を具体的に考えていきたい」としています。