自動車のアクセルとブレーキの踏み間違いによる交通事故を減らそうと、岡山県倉敷市で自動ブレーキなど先進の安全技術を備えた車「サポカー」の試乗会が30日、高齢ドライバーを対象に開かれました。
試乗会は、アクセルとブレーキを踏み間違えたことによる交通事故が倉敷市内で相次いでいることを受け、市内4つの警察署が合同で開きました。
30日は市内の老人クラブから20人が参加し、ペダルを踏み間違えても加速しない機能や自動ブレーキ機能などを体験していました。
(在間隆真リポート)
「うわ、ほんとにアクセル踏んでますね!」
しっかりとアクセルを踏み込んでいますが、車は前に進みません。
参加者も初めて体験するサポカーの性能に驚いている様子でした。
(参加者は―)
「高齢者の人が事故を起こしますと言いますが、車全部にそういうの(サポート機能)が付いているとそういうのも多少減るんじゃないか。ちょっと安心かな。あまり安心すると良くないんですけど」
岡山県警によりますと、65歳以上の運転手が自動車のアクセルとブレーキを踏み間違えたことによる人身事故は、2021年1月から10月31日までに県内で12件起きていて、2020年の同じ時期と比べて6件減っています。
しかし倉敷市内では10月31日から11月12日までの約2週間の間に、ペダルの踏み間違いによる交通事故が相次いで3件起きていて、1人が亡くなっています。
(児島警察署交通課/三田啓介 課長)
「自分は大丈夫だろうとか、そういうふうな考えをお持ちの方もいると思うんですけど、安全運転に努めてもらう良いきっかけになれば」