香川県三木町ではコミュニティバスの運用が見直されました。車両や運行ルートを変え、これまでよりも「小回りの利く」バスとして利便性の向上を目指します。
出発式には三木町の伊藤良春町長や地域の老人会などから約25人が参加しました。
三木町のコミュニティバスは2005年に運行が始まりました。しかし、無人や少人数で運行している便もあり、車両の買い替え時期に合わせて初めて路線など大規模な再編を行いました。
再編に向けて町民に行ったアンケートでは、「バス停までの距離が遠い」「行き先にバス停がない」などの意見が寄せられました。これを受けて三木町は、中心部を含む「平野部」はバス停を30カ所増やして、コースや便数を2倍にしました。これまでのバス停は県道沿いがほとんどでしたが、住宅地にも設置し利便性の向上を図ります。
車両は34人乗りの小型バス1台から、細い道も走れる10人乗りのバン2台での運用に変更しました。一方、町南部の山間部では事前に予約があった時のみ運行します。
(三木町/伊藤良春 町長)
「細やかで、さらに人と人が結び付いて町全体がまとまるような、みんなで作り、使い、育てるような、そういうバスになってほしい」
今回の再編に合わせてコミュニティバスでも交通系のICカードが使えるようになった他、バスの運行状況がスマホで把握できるシステムを導入しました。