視覚障害者や高齢者がより安全に横断歩道を渡れるようにと、高松市の交差点でスマートフォンのアプリを活用した支援システムの運用が始まりました。
(記者リポート)
「今、信号が青に変わりました。それと同時にアプリからも音声で案内がありました」
3月25日に高松市の2カ所の交差点で運用が始まったのが、歩行者支援装置、通称「高度化PICS」です。2つの交差点はいずれも香川県立盲学校の近くです。
装置が設置されている交差点に利用者が近づくと、「交差点の名前」と「信号の状況」を知らせる音声がスマートフォンから流れます。
利用するには専用アプリ「信GO!」をダウンロードする必要があります。ダウンロードは無料です。
「高度化PICS」が設置された交差点付近では音声のほかに、信号が変わるタイミングを振動でも伝えてくれます。
(香川県警察本部 交通規制課/参川敦博さん)
「スマートフォンに便利な機械(アプリ)が導入されることによって、運転される方も意識が変わるのかな」
香川県警によると「高度化PICS」は全国的に導入が進められていて、四国でも愛媛県や高知県ではすでに設置されているということです。
香川県警は、今回導入した2つの交差点の利用状況などを踏まえて設置場所を増やすかどうかを判断するとしています。