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香川県の自転車条例が改正 4月から「保険加入」義務化

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 香川県の「自転車条例」が改正され、4月から施行されます。自転車の利用者が損害保険に入ることを義務化するもので、県が注意を呼び掛けています。

(宮川周三リポート)
「通勤中の人でしょうか、自転車が次々と走っていきます。午前8時前の高松市中心部です。もし事故を起こしてしまうと高額の損害賠償を請求されることがあります」

 香川県は、人口10万人当たりの自転車事故の件数が2021年、全国ワースト7位でした。

 自転車事故を巡っては、2013年に神戸地裁で小学生の加害者側に9500万円余りの損害賠償を命じる判決が出たことがあります。

 県は、2018年4月に「自転車の安全利用に関する条例」、通称「自転車条例」を施行し、自転車の利用者が自転車損害保険などに入ることを努力義務としました。しかし、県内の保険加入率は2020年時点で51.6%にとどまっています。

 こうした状況を受け、県は条例を改正し、4月から利用者が保険に入ることを義務化します。

(香川県くらし安全安心課/中村美奈さん)
Q.条例改正の理由は?
「全国的な事例を見ましても、保険加入を義務化したところは加入率が高い、もしくは義務化したら保険加入の率が上がったということがありまして」

 自転車の保険は大きく分けて2つあります。

 1つは、自転車に乗る人に対する保険で、保険会社などで申し込むことができます。もう1つは、自転車そのものに対する保険で、自転車の販売店で入ることができます。

 車の保険や火災保険の特約などもあるため、まずは、自分が入っている保険の内容を確認することが大切です。

(香川県くらし安全安心課/中村美奈さん)
「事故はいつどこで誰に起きるか分かりませんので、そういう思いで保険加入を考えていただければと思います」

 改正された条例では、子どもが自転車に乗っている保護者らに対しても保険に入ることを義務付けています。また、岡山市でも2021年4月に保険の加入などを義務付ける条例が施行されています。どちらも、条例に違反しても罰則はありません。

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