4月15日まで春の全国交通安全運動が行われていて、香川県では「チャイルドシートの正しい使用の徹底」が重点項目の1つになっています。皆さんは正しく使えていますか?
警察庁とJAFが2019年に行った調査によると、チャイルドシートの使用率は全国平均で70.5%でした。一方、チャイルドシートを取り付けている場合でも、半数程度で取り付け方に不適切な点がありました。
チャイルドシートをしっかりと固定するためのポイントをJAF香川支部の平木さんに教えてもらいました。
(JAF香川支部/平木康大さん)
「このような形で直接、大人の方の体重をチャイルドシートにかけてぐっと下に押し込んでいただく。そしてシートベルトで固定していただく。そうすると比較的きつく締めることができます」
一方、子どもをチャイルドシートに座らせるときも注意が必要です。
(宮川周三アナウンサー)
「ベルトは締まっているけれど、こちら(肩のハーネス)が緩い。この状態で事故が起きたときにどんなことが起きるおそれがあるんですか?」
(JAF香川支部/平木康大さん)
「肩のハーネスの隙間からお子様が抜けてしまって、例えば前の席やダッシュボードにぶつかってしまったり、フロントガラスを突き破って車外へ放出されてしまうケースもあります」
警察庁とJAFの調査によると、このように子どもを適切に座らせることができていない割合は57.8%。
肩のハーネスが緩いと子どもが自分で外してしまうこともあるため、指1本が入る程度にしっかり締めることが大切です。
また、子どもの体が大きくなってきたときにはハーネスの高さを調節します。
(JAF香川支部/平木康大さん)
「成長して体が大きくなっているにも関わらず、(ハーネスの高さが)同じところから出ていると、お子さんからすると、背中から肩のハーネスが出てくる形になります。そうするとどうしても肩のハーネスに長さ・遊びが出てきてしまうので、そのまま肩から抜け落ちてしまうということにつながってしまいます」
「当初固定されていたチャイルドシートもだんだん緩みが出てくるケースもございます。定期的にチェックをしていただいて、固定をし直していただく、締め直していただくというところを気を付けていただけたらと思います」
警察庁とJAFの調査によると、チャイルドシートの年齢層別の使用率は1歳未満が88%、1歳から4歳が72.4%、5歳が48%と年齢が上がるにつれて低くなっています。
そして、シートベルトは成人用に作られているので、子どもが使うと首などに大きなけがをすることがあるということです。
道路交通法でチャイルドシートの使用が義務付けられているのは6歳未満の子どもですが、JAF香川支部では、6歳以上になっても身長が120センチから130センチ程度になるまではチャイルドシートの使用を検討してほしいとしています。