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大型連休を迎えた岡山市の「県庁通り」 1車線化で広がった歩道ににぎわいは?

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 2年の工事を経て2車線から1車線になった岡山市中心部の県庁通り。完成から1カ月が過ぎ大型連休を迎えた県庁通りを取材しました。

(記者リポート)
「新しくなった県庁通り、歩道が広がり歩くと開放感があります」

 歩道にはベンチが並び、街路樹のアヤケヤキが植えられています。

 ゴールデンウィーク中盤の5日午前8時ごろ。通りを歩く人はまばらですが、営業しているベーカリー「PUBLIC」ではテラス席で朝食を楽しむ人もいました。

(京都府から訪れた人は―)
「歩道が広いと歩きやすいし、街並みもいい感じでテラス席とかきれいだと思う」
「こんな早い時間からパンをテラスで食べられるのはうれしい」

 購入したパンを直島で食べるという夫婦は――。

(愛知県から訪れた夫婦)
「岡山に移住したいなと思っていて下見で来ました」
「きれいだよね」
「きょうも歩きながらきれいだよねって言ってて。歩きやすかったです」
Q.移住へのポイントはアップした?
「そうですね。住みやすいって所で」
「間違いない」

(記者リポート[2020年1月])
「初日のきょうはカッターを使って道路の舗装を切る作業が行われています」

 岡山市中心部の県庁通りを2車線から1車線に減らし、歩道を広げる工事は2020年1月、新型コロナウイルスの感染拡大とほぼ同時期に始まりました。

 区間はイオンモール岡山がある市役所筋と岡山中央郵便局がある柳川筋までの約600メートルです。

 JR岡山駅周辺のにぎわいを表町商店街などに呼び込むことが狙いです。

 2022年3月末、全ての区間の1車線化が完成しました。

(PUBLIC/打谷直樹 オーナー)
「われわれ民間事業者が、どう歩いて楽しんでもらうための企画・サービスを提供できるかというのは、ようやくスタートし始めたような段階です」

 都市再生特別措置法の特例を活用することで、通り沿いの店などは歩道の一部で営業ができます。

 「PUBLIC」がこのスペースにテラス席を設けている他、美容室はウッドデッキを設置するなど各事業者が試行錯誤を重ねています。

(PUBLIC/打谷直樹 オーナー)
「街に出ていただく目的がある時に、ちゃんとこのしつらえをうまく生かして、お店が日々の通常営業でうまく活用できたらいいなというのは思っています」

 県庁通りでフルーツを使った飲み物などを20年以上販売している「マルゴデリ」です。

(マルゴデリ/平野裕治 社長)
「広くなったのと道が明るくなった感じがして、気持ちいいっていうのが一番ですね」

 平野社長は営業ができるようになった歩道の一部を使って新たな取り組みを考えています。

(マルゴデリ/平野裕治 社長)
「例えば夜だったらお酒とかを出したりで、立ち飲みできるような。それを見て周りの事業者も、人がたくさんいるから表出て商売しようかとなってもらえたら、だんだんと活気が出てくるのかなと」

 2年かけて整備された県庁通り。新型コロナという制約の中、官民が連携してにぎわいを生み出すソフト面での取り組みが注目されます。

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