エイズの原因ウイルスとなる「HIV」。厚生労働省は6月1日から7日を「HIV検査普及週間」に定めています。新型コロナの感染拡大以降、全国的に検査を受ける人が減っていて、香川県は早めに検査を受けてほしいと呼び掛けています。
(香川県 感染症対策課/吉村恵子さん)
「エイズは昔は治らない病気と言われていましたけど、今は早く見つければ症状が出るのを遅らせたりとか治療もスムーズに進みますので」
香川県と岡山県が公表しているHIV検査の数をみると、2019年は香川県で269件、岡山県で1269件でしたが、その後2年連続で減少。2021年は、香川県で89件、岡山県で488件でした。
Q.検査が減っている理由は?
(香川県 感染症対策課/吉村恵子さん)
「コロナによって外出が難しかったということで検査に足が遠のいたというのが、理由の1つに挙げられると思います」
検査は、各保健所で無料・匿名で受けることができます。ただし、検査日が限られていて予約が必要です。
2021年、新たに確認されたHIVの感染者は香川県で5人、岡山県で7人。エイズの患者は香川県で1人、岡山県で6人でした。
(香川県 感染症対策課/吉村恵子さん)
「パートナーさんがHIVに感染したと分かった方とか、自分が気になる行動をしてHIVの感染が心配な方は早めに受けていただきたいです」
HIV検査は、「エイズ治療拠点病院」で有料で受けることもできます。
香川県では香川大学医学部付属病院や香川県立中央病院などで2000円から3000円程度。岡山県では岡山大学病院や川崎医科大学付属病院などでいずれも1000円で受けられます。