肥満症を専門とする外来が10月20日、岡山県倉敷市の病院に開設されます。薬での治療や食事や運動の指導など包括的な治療をします。
厚生労働省によると体格指数、BMIが25を超え「肥満」とされる20歳以上の割合は2023年男性が31.5%、女性が21.1%で特に男性は2013年以降、増加傾向です。
10月20日、倉敷市の川崎医科大学付属病院では「オベシティ(肥満症)外来」が開設されます。受診するには、かかりつけ医などの紹介状が必要となります。
(川崎医科大学付属病院 オベシティ外来/木村友彦 医長)
「肥満症の方が増えていらっしゃる、こういったことに加えて、新しく薬剤が保険適用になりまして保険診療ができるようになった」
(松木梨菜リポート)
「その薬がこちらの注射です。おなかに週に1回皮下注射すると体重が落ちるというものです」
肥満症治療薬「ウゴービ」は2024年2月に保険適用となりました。原則、厚生労働省が定める基準を満たした医療機関でしか処方できません。処方には基準があり、体格指数BMIが27以上などが対象です。
大規模臨床試験によると、1週間に1回注射すると、約1年で体重が15%程度減少するということです。
(川崎医科大学付属病院 オベシティ外来/木村友彦 医長)
「打つと食欲を抑制するこういったところから体重を減らす効果があります。少し消化器症状ムカムカや嘔気がありますので外来で慎重に使用していくことが求められています」
「オベシティ外来」ではこうした薬と運動療法、食事療法などを交え治療を進めます。
(川崎医科大学付属病院 オベシティ外来/木村友彦 医長)
「肥満症をお持ちの方には精神疾患うつ病等を患っている方も多くおられますので、必要があれば心療科とも協力しながら治療を行っていこうと考えています」