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災害の教訓を子どもたちに… 体験談をイラストで紹介した「四国防災八十八話マップ」香川版が完成【こつこつ防災】

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 防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」。今回紹介するのは「四国防災八十八話マップ」です。これは、子どもたちに過去の災害の教訓を伝えようと作られました。

 四国地方整備局がまとめた「88の災害の教訓」を元に作った「四国防災八十八話マップ」。災害の体験談などをイラストを交えて紹介しています。7月、この『香川版』が完成しました。

(香川大学 危機管理先端教育研究センター/野本粋浩 特命教授)
「経験のない子どもたちに、この地域がどういう災害を受けて、過去にどういうことがあったかというのをちゃんと伝えることによって、地域を知ること、防災対応をやれる子どもたちを育てていくということが大事」

 香川版で紹介しているのは72話から88話の17の災害。

 80話は「2004年の高潮」の話です。「消防だけでは太刀打ちできなかった」教訓を伝えます。

(香川大学 危機管理先端教育研究センター/野本粋浩 特命教授)
「平成16年に高松は大きな高潮被害を受けています。平成16年というと、すでに20年近く経っているんですけど、子どもさんは経験していない。『(海水が)ここまで来たよ』というのをしっかりと残していって言い伝えていけば」

 第77話で紹介しているのは「ひょうげまつり」の起源。

 江戸時代、干ばつに苦しむ地域を救おうと、ため池を作った「平六」ですが、高松城を水攻めするのではと疑われ、追放されてしまいます。それでも人々は「平六」に感謝し、始まったのが「ひょうげまつり」です。

 その他にも、46年前の小豆島での土砂災害や、渇水の取り組みなどが紹介されています。

(香川大学 危機管理先端教育研究センター/野本粋浩 特命教授)
「自分が生きている間の経験を超えるような災害が起こる、起こっている。自分の経験を超えてしまうと想像ができないので、これを過去の言い伝えで残していく。防災は自助、自分で命を守ることが一番大事です。災害時には避難行動などの防災行動を、自分のスイッチを入れてやるということが大事だと思うんです」

 四国防災八十八話マップは希望する学校などに配るほか、香川大学の危機管理先端教育研究センターに問い合わせれば受け取ることができるということです。

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