香川県三豊市の小学生の兄弟が2022年の夏、卓球の全国大会で躍動しました。2人が目指すのはオリンピックです!
三豊市立詫間小学校2年の樽井陸くん(8)。兄で詫間小学校4年の樽井健くん(9)。2人は卓球をしていた父の影響でそれぞれ2歳でラケットを持ち始め、4歳で本格的に練習を始めました。そしてこの夏……2人は全国の舞台で躍動しました!
7月に神戸市で行われた全日本卓球選手権で、弟の陸くんが小学2年生以下の部で優勝、兄の健くんは4年生以下の部でベスト4に輝きました。
(樽井陸くん)
「優勝してちょっとびっくりしました」
(樽井健くん)
「卓球(クラブ)の子たちが僕を強くしてくれて、本当に感謝してます」
(伊藤TTC[2人を指導]/伊藤和真 監督)
「陸くんは、小学2年生とは思えない完成度の高い技術力の高さと、特徴を言えば、サーブ力がすごく高くて、サーブからの攻撃、非常に完成度の高いオールラウンドのプレイヤー」
「健については、運動能力はそんなに高くはないんですけど、努力家で、非常に粘り強い選手です」
2人は香川県西部を拠点に活動している伊藤TTCというクラブチームに所属していて、平日3時間、休日は5時間ほど練習しています。
陸くんのラリーの相手は中学1年生ながら2022年の香川県の中学総体を制した高松市立協和中学校の藤原叶多さんです。
(香川県中学総体で優勝/藤原叶多さん)
「もう小学2年生とは思えないプレーで、自分も負けてしまうんじゃないかと不安になるくらい強いですね」
実は陸くん、8歳以下の卓球日本代表にも選ばれていてスポーツメーカー「ミズノ」から活動のサポートを受けています。
陸くんの目下の課題は「フットワーク」。より上のレベルを目指して日々練習しています。
ちなみに、陸くんは7月の全国大会前、優勝したらある「ごほうび」をもらう約束をしていました。
(樽井陸くん)
「決勝戦まで、ごほうびを買ってもらうことを忘れてて、決勝戦で、健があと一回勝ったらスマホ買ってくれるなって言われて、それを思い出して、決勝戦めっちゃ緊張して、プレッシャーがあって勝てたのがよかった」
今は、買ってもらったスマートフォンでチームの仲間とLINEで連絡を取り合うのが楽しいということです。
4日に高松市で開かれた13歳以下の大会。中学生がメインのこの大会に、小学4年の健くんと小学2年の陸くんも出場しました。
2人は中学生を相手にも奮闘。陸くんはシングルスで中学生に2度勝利。3回戦でシード選手に敗れましたが、堂々とした戦いぶりを見せました。
(樽井陸くん)
「サーブでとったと思っても返されるし、結構みんな強い試合だったので強気で挑んだんですけど、3回戦で負けて悔しかった」
健くんはシード選手を破り陸くんの一つ上、ベスト8まで勝ち上がりました。
2人はダブルスにも出場。別のクラブチームの上級生ペアと接戦となりましたが、ゲームカウント2対3で惜しくも敗れました。
(樽井健くん)
「打って入るかなとか、入らないかなとか思って、ツッツキを出してしまった。あんまりうまくいかなかった」
日々、切磋琢磨する兄弟。そんな2人が目指すものとは。
(樽井健くん)
「オリンピックで優勝したい」
(樽井陸くん)
「オリンピックで金メダルで、張本選手みたいになりたい」