香川県三豊市の島々の特徴的な地形や地質を観光や教育に活用しようと9日、クルージングのモニターツアーが行われました。
三豊市の荘内半島周辺の島々を巡るクルージング。三豊市の職員や旅行会社の観光開発の担当者など8人がモニターツアーに参加しました。
企画したのは瀬戸内海の地形や地質の見どころ「ジオサイト」を発信しようと活動している「讃岐ジオパーク構想推進準備委員会」です。
(讃岐ジオパーク構想推進準備委員会/長谷川修一 委員長)
「いつも陸から海を見ていると思います。海から陸を見るとまた見方が変わってくる。それは岩肌でもあるし、同時に島の景色でもある」
(瀧川奈津希リポート)
「えぐれている部分を境に右側が黒い岩、左側が白い岩となっています。年代が全く違う岩が隣同士にあるんです」
黒い岩が安山岩で約1400万年前、白い岩が花こう岩で約1億年前にできたとされています。
(瀧川奈津希リポート)
「あちらには柱のような長い岩が横にたくさん重なっているのが見えます」
丸山島で見られる安山岩の「柱状節理」は、火山が噴火したときにマグマが貫入し、周りの花こう岩がそれを冷やしてできたとされています。参加者は、地形や地質の歴史を学びながら美しい景色を堪能し、今後、こうした資源を観光や教育にどのように活用できるか意見を交わしました。
(三豊市 産業政策課/細川莉紗さん)
「陸側の観光地しか知らなかったので、海から見る景色に感動しました。地元から情報発信して多くの方に知ってもらいたいなと」
(JTB 観光開発担当/高木進さん)
「学習的なツアー、修学旅行、校外学習、そういう使い方ができるなと」
(讃岐ジオパーク構想推進準備委員会/長谷川修一 委員長)
「それぞれの立場から意見をいただき大変参考になりましたので、これをまた次のステップにつなげていけたらと思います」