22日は「海の日」です。土地の成り立ちが分かる地層や地形、いわゆる「ジオサイト」を小学生らが船で巡るツアーが香川県東かがわ市で開かれました。
参加したのは東かがわ市の小学生と親、合わせて14人です。子どもたちは3隻の船に分かれて東かがわ市のジオサイトを巡ります。船を進めると……。
(荻津尚輝リポート)
「むき出しになった岩肌に、明らかに色の違う筋が何本も入っているのが分かります」
「鹿浦越のランプロファイヤ岩脈」と呼ばれるこのジオサイトは、国の天然記念物に指定されています。約9000万年前に白色の花こう岩の割れ目にマグマが流れ込んでできたと言われています。
(参加した小学6年生は―)
「自然の力であんなのができるんだなあって。見られてうれしい」
今回のツアーは、瀬戸内海のジオサイトを広く発信しようと活動している「讃岐ジオパーク構想 推進準備委員会」が企画しました。
(讃岐ジオパーク構想 推進準備委員会/長谷川修一 委員長)
「見てすごいなと思ってほしいし、次はどうしてだろうと考えてもらいたい」
(荻津尚輝リポート)
「岩がレンガのように重なって見えます。横を見るとその断面は柱のように長い岩が積み重なっていることが分かります」
絹島でみられる「柱状節理」も国の天然記念物です。1400万年前にマグマが地表近くで急速に冷え固まったことでできたと言われています。
子どもたちはこの他にも、年代が違う2つの地層が色の違いで確認できる「引田不整合」などを見て回りました。
(参加した小学5年生は―)
「最高の思い出になりました!」
「讃岐ジオパーク構想 推進準備委員会」は今後、小学生以外にも対象を広げてジオサイトを巡るさまざまなツアーを企画したいとしています。