松盆栽の生産量が全国シェアの8割を占める香川県。「黒松盆栽」の本格的な輸出に向けて、高松市でEUのバイヤーを招いた商談会が行われました。
高松市の盆栽園・小西松楽園を訪れたのは、オランダとスペインのバイヤー2人です。今回の商談会の注目は、2020年10月にEUへの輸出が解禁された「黒松盆栽」です。
盆栽の生産が盛んな高松市の鬼無町、国分寺町では、EUへの輸出用として登録された松盆栽約1万2000本のうち、4割近くが黒松盆栽です。
(スペインのバイヤー)
「黒松については、スペインは気候が暖かいので、それに適しているのも人気の理由だと思います」
(野口真菜リポート)
「EUへの盆栽の輸出に向けては、地面から50cm以上の高さで栽培するなど、決められた環境で2年間育てなければいけません」
2020年の解禁後に、EU向けに栽培管理を始めた黒松盆栽がまもなく輸出できるようになることから、今回は県などが中心となってバイヤーを招きました。コロナ禍のため、バイヤーを現地に招くのは初めてです。
輸出用の盆栽を栽培する農家は、県内で20軒近くあり、輸出解禁を機に増えているということです。小西松楽園では、栽培する盆栽のうち8割が輸出用です。
(小西松楽園/小西幸彦さん)
「実際来て買ってもらって、どういうのが好まれるのか、それを見ながら、またこしらえていかないとだめだなと思います」
バイヤーの2人は22日にかけて10軒の盆栽園を回ります。今回売買された盆栽は年明けごろに輸出され、現地では7月ごろから販売される予定です。