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虫歯防止に「フッ素」を使ったうがいの普及へ 岡山県知事が小学校を視察

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 岡山県では虫歯を防ごうと「フッ素」を使ったうがいの普及に取り組んでいますが、新見市の小学校が取り入れることになり、22日は伊原木知事が視察しました。

(うがいの様子)
「それでは元気よくぶくぶくうがい始め!」

 新見市の本郷小学校の6年生12人が、フッ素を配合したうがい薬「フッ化物洗口液」でうがいをしました。新見市では9月から順次、全ての小学校でこのうがいを導入しています。

(うがいをした児童は―)
「歯をコーティングして虫歯になりにくくなったので良かった」
「虫歯予防が出来るので家でも少しやってみたい」

 岡山県は2013年度からフッ素を使ったうがいの普及に取り組んでいて、必要な薬剤などの費用を負担しています。県の事業として新見市の小学校が実施するのは初めてです。

(岡山県/伊原木隆太 知事)
「フッ化物でうがいをすることによるメリットは、非常に大きいという結果がいろいろ出ている。新見市から岡山県全域に広げたい」

 このうがい薬はフッ素の化合物を薄めた溶液で安全性も高いということです。小学校では週に1度行い、費用は1人当たり年間で約120円です。

 実際に試してみるとー―。

(記者リポート)
「終わったあとはとてもすっきりします。味は香りはなく違和感はありません。歯がつるつるした感じがします」

 NPO法人日本フッ化物むし歯予防協会などが行った2016年の調査によりますと、全国で最もむし歯の少ない新潟県では、幼稚園や小学校などの施設でフッ素を使ったうがいが65.7%実施されていますが、岡山県では2.7%となっています。

 12歳の子ども1人当たりの虫歯の本数については新潟県で0.34本ですが、岡山県は0.71本となっています。

 新見市では3年間、フッ素を使ったうがいを継続し効果を確認したいとしています。

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