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女児虐待事件の岡山市の対応を検証 有識者会議が報告書を市長に提出

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 母親と交際相手から虐待を受けたとされる6歳の女の子が、2022年1月に死亡した事件で、岡山市の対応を検証した有識者会議が再発防止策などを盛り込んだ報告書を市長に提出しました。

 11日、有識者会議の中原隆志座長が岡山市の大森市長に報告書を手渡しました。

 有識者会議が検証したのは岡山市の西田真愛ちゃん(当時6歳)が2022年1月に死亡した事件を巡る市の対応です。死亡する前、真愛ちゃんは母親と交際相手から繰り返し虐待を受けていたとされています。

 報告書では、母親と交際相手が2020年9月に岡山市の墓地で裸の真愛ちゃんを叱責するなどした時点で、真愛ちゃんを養護施設に入所させるなどの対応をとるべきだったと指摘しています。

(有識者会議/中原隆志 座長)
「女の子を裸で外に出すこと自体が異常であって、異常なことをする人間であればその後もっと危険があると考えても良かったという意見が出ている」

 報告書によると、警察から「男から報復の可能性があり命が心配」などと児童相談所に連絡があったものの、児童相談所は真愛ちゃんの家庭環境が危険な状態ではないと判断し、2週間の一時保護にとどめていました。

 これらのことから、児童相談所の問題点として判断に必要な情報を収集し適切な評価を行うことができていなかったことや、職員が抱えている事案の件数が多すぎることなどを指摘しています。その上で、再発防止策として児童相談所の人員を増やすことや、職員1人当たりの担当件数に上限を設定すること、また、外部の有識者から助言を受けることができる体制の整備などを市に求めています。

(岡山市/大森雅夫 市長)
「対応をもう少し変えていれば違った結果かもしれない。二度とこういうことが起こらないように、予算編成、提言を踏まえて的確に判断したい」

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